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第59期 中間報告書 IR情報 | 株主向け通知関連 | クリナップ

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証券コード 7955

東京都荒川区西日暮里6-22-22 〒116-8587 TEL 03(3894)4771

■単元未満株式をご所有の株主様へ

単元未満株式につきましては市場で売買することはできませんが、口座管理機関を通じ、当社に対して買取請求または買増請求を することができます。お手続きの方法等につきましては、口座管理機関(証券会社等または三菱UFJ信託銀行株式会社証券代行 部)にお問合せ下さい。

特別口座は証券会社等に開設された口座と異なり、自由な売買ができる口座ではありません。株式の売買等を円滑に実施するた め、証券会社等への口座開設および特別口座からの振替手続をお薦めいたします。お手続きの方法等につきましては、三菱UFJ信 託銀行株式会社証券代行部までお問合せ下さい。

■特別口座をご利用の株主様へ

買増請求・買増代金のお支払い 株主様

100株

当社 10株

株式の売渡 90株

当社

買取請求

買取代金のお支払い

当社 株主様

90株

買取請求 ご所有の単元未満株式を当社が買い取ります。 買増請求 1単元に足りない株式を当社から購入できます。

株主メモ 【株式に関するお手続きについて】

証券会社等の口座に記録された株式

株主様の住所変更、買取・買増請求その他各種お手続きにつきま しては、口座を開設されている証券会社等(口座管理機関)にお問 合せ下さい。

特別口座に記録された株式

特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきまして は、三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっておりますので、三菱 UFJ信託銀行証券代行部までお問合せ下さい。

未受領の配当金

未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行証券代行部ま でお問合せ下さい。

【株主名簿管理人 特別口座の口座管理機関】 三菱UFJ信託銀行株式会社

【同連絡先】

三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部

〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号 TEL 0120-232-711(通話料無料)

4月1日∼翌年3月31日

3月31日

9月30日

毎年6月

東京証券取引所 市場第一部

電子公告により、下記当社ホームページに掲載 いたします。なお、やむを得ない事由により電 子公告によることができない場合は、日本経済 新聞に掲載いたします。

電子公告掲載 URL http://cleanup.jp/ 100株

事業年度 期末配当金 受領株主確定日 中間配当金 受領株主確定日 定時株主総会 上場証券取引所

公告方法

単元株式数

(例)株主様が単元未満株式を90株ご所有の場合

株 主 の 皆 さ ま へ

59

2 0 11

4

1

日から

2 0 11

9

3 0

日ま で

第 2 四 半 期

報 告 書

(2)

■ 新企業理念

創業者理念「五心」

一、創業の心 一、親愛の心 一、創意の心 一、技術の心 一、使命の心

創業者理念

「五心」

企業理念

「家族の笑顔を創ります」

行動理念

1.私たちは、心豊かな食・住文化を創ります 2.私たちは、公正で誠実な企業活動を貫きます 3.私たちは、自らの家族に誇れる企業を創ります

事業としては「キッチンダントツNo.1」をめざす お客様に対しては「キッチンの代名詞」としての評判をつくる

活動方針 新ブランドステートメント キッチンから、笑顔をつくろう

クリナップの企業理念

クリナップは、創業60周年(2009年10月) を契機に、『第二の創業』に向けた新たな一歩を 踏み出しております。

上記三つの理念(創業者理念・企業理念・行動理念)に 根ざした強い人材・組織・事業を育成することにより、 経 営を 強 化 / 高 度 化し、“The Kitchen Company” を確立します。

 株主の皆さまには日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。  当社グループは、前期末に発生した東日本大震災により主力工場が被災 し、ライフラインが長期にわたって寸断された影響を受け、主要商品の受 注/生産の回復に5月末までを要することとなりました。そのため、上半期 の3分の1の期間(4月∼ 5月)は、お客さまの需要にお応えすることがで きませんでした。

 また、当期の成長を加速させる大きな材料として準備を進めていた「新 クリンレディ」は、5月の発売予定に約1ヵ月の遅延が生じました。しかし ながら、復旧を急ぎ「新クリンレディ」の発売に漕ぎつけた6月1日より、全 社一丸となって攻めの営業へと転じてまいりました。お陰さまで「新クリン レディ」の受注高はフルモデルチェンジ前に比べ毎月2 ∼ 3割増しの水準 で推移し、多くのお客さまのご支持を頂戴いたしております。

 こうした取り組みの結果、第2四半期累計期間の連結業績は減収減益を 余儀なくされましたが、四半期ごとの推移をみますと、第1四半期こそ震 災の影響により大きく業績を落としたものの、第2四半期には前年同期を 上回る実績を上げることができました。

 この急速な回復は、当社グループだけで成し得たことではございませ ん。復旧活動のなかで、多くの方々からのご協力、そしてご声援を頂戴い たしましたことが、当社グループ社員への力強い励みとなった結果です。  頂戴いたしましたご声援にお応えしていくためにも、当社グループは、 今後、前期まで推し進めてきた成長戦略を再スタートさせ、企業価値の向 上を図ってまいります。

 引き続き、株主の皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。

株主の皆さまへ

これまでのクリナップの取り組みが市場で再評価を高めていること、

新設住宅市場が堅調に推移していることなどが、当第2四半期累計期間の業績の下支えとなりました。

株主の皆さまへ

当上半期は、震災の影響を大きく受けましたが、

5月末には体制の立直しをほぼ完了し、

急速な回復を見せております。

クリナップは宣言します

「いまこそキッチンから、笑顔をつくろう」

2012年3月期第2四半期累計期間の 連結決算ハイライト

売上高は、震災の影響から4 ∼ 5月に 主要商品の受注/生産休止があったものの、 6月以降に急速な回復を見せ、前年同期比 8.8%減にとどめることができました。

営業利益は、減収により、

前年同期比72.2%減となりました。

四半期純利益は、災害による 損失4億30百万円もあり、 純損失1億49百万円となりました。

01

感謝の気持ちをお伝えするために、専業であるキッチンのご提供にさらに専念

 主要商品の受注/生産が可能となるまでの約2ヵ月半、当 社は全社一丸となって復旧にあたりました。そしてこの間、 数え切れない心のこもったご支援やご声援を頂戴し、企業 として皆さまとの信頼関係の大切さや、ブランドメッセージ である「キッチンから、笑顔をつくろう」の重みを心に刻み ました。

 家族が家族として笑顔あふれる生活を共に送ること、当 たり前のことですが、これこそが幸せの原点であると再認 識いたしました。そして、その幸せな暮らしの中心にキッチ

ンがあるのだということも再認識いたしました。

 皆さまからいただいたご支援に応えて、クリナップらし く感謝の気持ちをお伝えするためには、専業であるキッチ ンをご提供して、皆さまに喜んでいただくことが一番だと 考えております。

 6月1日に発信いたしました「いまこそキッチンから、笑 顔をつくろう」という宣言は、前述の深い認識から生まれた ものですが、今後の当社の重要な理念の一つとして、全社 員で共有して受け継いで行く所存です。

 連結売上高の推移を四半期別に見ますと、東日本大震災が発生 した2011年3月期の第4四半期と、その直後の当期(2012年3 月期)第1四半期が大きく落ち込みました。しかし、受注/生産体制 を、5月末に主要商品について、8月下旬には全商品ラインについ て復旧を完了させたことを受け、当第2四半期会計期間には前年 同期比3.1%増の279億33百万円を計上することができました。  この急速な回復の背景には、主に2つの要因があると考えてお ります。

 第一に、これまでのクリナップの取り組みが市場で高く再評価 され、それが業績急回復の大きな下支えとなったものです。当社 は、この数年間、「お客さま目線からの経営」を標榜し、専業メー カーならではの商品づくりと商品ラインナップの再構築、新たな 販路拡大と信頼関係の強化、食・住をテーマとしたコミュニケー ション施策の展開など、あらゆる面で「お客さま目線」に立った体 制の見直しと施策の立案・実行に注力してまいりました。こうした 取り組みの成果としてシステムキッチンにおける当社の業界シェ

アは確実に高まり、なかでも高級タイプ(当社ではS.S.およびクリ ンレディ)では、2008年3月期の13.9%を底に回復が進み、 2011年3月期には25.3%まで上昇、当第2四半期累計期間にお いては震災の影響下でありながら19.1%と健闘を見せておりま す。この立役者となったのが、フルモデルチェンジを行った「新ク リンレディ」の躍進でした。

 第二に、リフォーム市場の顕在化は未だ不十分な状況にあるも のの、新設住宅市場が堅調に推移するなど、市場環境が良好で あったことがあげられます。新設住宅着工戸数の推移を見ます と、震災が発生した2011年3月をはさんで、2010年6月以降 15ヵ月連続で前年同月比プラスを継続しております。

 なお、当第2四半期累計期間は大幅な減収のなかで営業赤字に 転落することなく連結営業利益5億20百万円を計上することが できました。これは、収益体質の強化に向けて構造変革に取り組ん できた効果が発揮されたものと自負しております。

震災による被災を乗り越え、前期まで推し進めてきた経営

基本方針の追求を、全社一丸となって力強く再開してまいります。

 当社は、5月末の主要商品の受注/生産再開と、6月1日の「新クリンレディ」 発売を期して、「いまこそキッチンから、笑顔をつくろう」という宣言のもと、前 期まで推し進めてきた経営基本方針を追求する取り組みを再開いたしました。  その経営基本方針とは、

経営の徹底的強化・高度化により、ザ・キッチンカンパニーを確立する というものです。当社グループの強みは、キッチンを中心とした水まわり商品 における一歩先を行く開発力・提案力であり、これは同時に、お客さまが当社グ ループに期待するところでもあります。だからこそ、“The Kitchen Company” への邁進を続けていかねばならないと考えております。

 また、利益体質への変革の取り組みは、まだ終わったわけではございませ ん。景気の先行き不透明感が続くなかで、より良いモノをよりリーズナブルな 価格で求めようとする消費者の要望にお応えしていくためには、損益分岐点を 少しでも押し下げる努力を続け、強靭な利益体質を築き上げていくことが不可 欠です。

 当社グループは今後、この経営基本方針の追求に、気持ちも新たに、全社一 丸となって取り組んでまいります。

■ 四半期別の売上高の推移(連結) ■ 新設住宅着工戸数の推移

(百万円)

1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q

代表取締役社長

井上 強一

7月 8月 9月 10月11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

(千戸) (%)

■ 新設住宅着工戸数

前年同月比 出典:国土交通省 建築着工統計調査報告

ごあいさつ

東日本大震災から半年以上が経過した今もなお、 被災地では復旧・復興の活動が続いており、

改めて被災地の皆さまには、お見舞い申し上げますとともに、 一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

お陰さまをもちまして、全シリーズ商品の受注/生産が可能に…

 震災の影響により受注を停止してから再開にいたるまで の間、お客さまには、お約束通り商品をお届けすることが できず、大変ご迷惑をおかけいたしました。また、株主の皆 さまにも大変ご心配をおかけしました。心よりお詫び申し 上げます。

 お陰さまをもちまして、2011年8月22日(月)には、受 注停止を継続していた一部商品につきましても受注/生産 を開始することができました。

 多くの皆さまからご支援を賜りましたこと、心より感謝 申し上げます。

【完全復旧までの経緯】 (2011年3月11日∼8月22日) 3月11日から約1ヵ月間 : 震災の影響により操業を停止

4月11日∼ : 一部商品から段階的に受注を再開

5月末∼ : システムキッチンおよびシステムバスルーム等 主要商品の受注/生産が可能に

8月22日∼ : 受注停止を継続していた一部のキッチン シリーズについても生産準備が整い、 全シリーズ商品の受注/生産が可能に

9月

(3)

■ 新企業理念

創業者理念「五心」

一、創業の心 一、親愛の心 一、創意の心 一、技術の心 一、使命の心

創業者理念

「五心」

企業理念

「家族の笑顔を創ります」

行動理念

1.私たちは、心豊かな食・住文化を創ります 2.私たちは、公正で誠実な企業活動を貫きます 3.私たちは、自らの家族に誇れる企業を創ります

事業としては「キッチンダントツNo.1」をめざす お客様に対しては「キッチンの代名詞」としての評判をつくる

活動方針 新ブランドステートメント キッチンから、笑顔をつくろう

クリナップの企業理念

クリナップは、創業60周年(2009年10月) を契機に、『第二の創業』に向けた新たな一歩を 踏み出しております。

上記三つの理念(創業者理念・企業理念・行動理念)に 根ざした強い人材・組織・事業を育成することにより、 経 営を 強 化 / 高 度 化し、“The Kitchen Company” を確立します。

 株主の皆さまには日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。  当社グループは、前期末に発生した東日本大震災により主力工場が被災 し、ライフラインが長期にわたって寸断された影響を受け、主要商品の受 注/生産の回復に5月末までを要することとなりました。そのため、上半期 の3分の1の期間(4月∼ 5月)は、お客さまの需要にお応えすることがで きませんでした。

 また、当期の成長を加速させる大きな材料として準備を進めていた「新 クリンレディ」は、5月の発売予定に約1ヵ月の遅延が生じました。しかし ながら、復旧を急ぎ「新クリンレディ」の発売に漕ぎつけた6月1日より、全 社一丸となって攻めの営業へと転じてまいりました。お陰さまで「新クリン レディ」の受注高はフルモデルチェンジ前に比べ毎月2 ∼ 3割増しの水準 で推移し、多くのお客さまのご支持を頂戴いたしております。

 こうした取り組みの結果、第2四半期累計期間の連結業績は減収減益を 余儀なくされましたが、四半期ごとの推移をみますと、第1四半期こそ震 災の影響により大きく業績を落としたものの、第2四半期には前年同期を 上回る実績を上げることができました。

 この急速な回復は、当社グループだけで成し得たことではございませ ん。復旧活動のなかで、多くの方々からのご協力、そしてご声援を頂戴い たしましたことが、当社グループ社員への力強い励みとなった結果です。  頂戴いたしましたご声援にお応えしていくためにも、当社グループは、 今後、前期まで推し進めてきた成長戦略を再スタートさせ、企業価値の向 上を図ってまいります。

 引き続き、株主の皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。 T o O u r S h a r e h o l d e r s

株主の皆さまへ

Cleanup Corporation

これまでのクリナップの取り組みが市場で再評価を高めていること、

新設住宅市場が堅調に推移していることなどが、当第2四半期累計期間の業績の下支えとなりました。

株主の皆さまへ

当上半期は、震災の影響を大きく受けましたが、

5月末には体制の立直しをほぼ完了し、

急速な回復を見せております。

クリナップは宣言します

「いまこそキッチンから、笑顔をつくろう」

2012年3月期第2四半期累計期間の 連結決算ハイライト

売上高は、震災の影響から4 ∼ 5月に 主要商品の受注/生産休止があったものの、 6月以降に急速な回復を見せ、前年同期比 8.8%減にとどめることができました。

営業利益は、減収により、

前年同期比72.2%減となりました。

四半期純利益は、災害による 損失4億30百万円もあり、 純損失1億49百万円となりました。

02

感謝の気持ちをお伝えするために、専業であるキッチンのご提供にさらに専念

 主要商品の受注/生産が可能となるまでの約2ヵ月半、当 社は全社一丸となって復旧にあたりました。そしてこの間、 数え切れない心のこもったご支援やご声援を頂戴し、企業 として皆さまとの信頼関係の大切さや、ブランドメッセージ である「キッチンから、笑顔をつくろう」の重みを心に刻み ました。

 家族が家族として笑顔あふれる生活を共に送ること、当 たり前のことですが、これこそが幸せの原点であると再認 識いたしました。そして、その幸せな暮らしの中心にキッチ

ンがあるのだということも再認識いたしました。

 皆さまからいただいたご支援に応えて、クリナップらし く感謝の気持ちをお伝えするためには、専業であるキッチ ンをご提供して、皆さまに喜んでいただくことが一番だと 考えております。

 6月1日に発信いたしました「いまこそキッチンから、笑 顔をつくろう」という宣言は、前述の深い認識から生まれた ものですが、今後の当社の重要な理念の一つとして、全社 員で共有して受け継いで行く所存です。

 連結売上高の推移を四半期別に見ますと、東日本大震災が発生 した2011年3月期の第4四半期と、その直後の当期(2012年3 月期)第1四半期が大きく落ち込みました。しかし、受注/生産体制 を、5月末に主要商品について、8月下旬には全商品ラインについ て復旧を完了させたことを受け、当第2四半期会計期間には前年 同期比3.1%増の279億33百万円を計上することができました。  この急速な回復の背景には、主に2つの要因があると考えてお ります。

 第一に、これまでのクリナップの取り組みが市場で高く再評価 され、それが業績急回復の大きな下支えとなったものです。当社 は、この数年間、「お客さま目線からの経営」を標榜し、専業メー カーならではの商品づくりと商品ラインナップの再構築、新たな 販路拡大と信頼関係の強化、食・住をテーマとしたコミュニケー ション施策の展開など、あらゆる面で「お客さま目線」に立った体 制の見直しと施策の立案・実行に注力してまいりました。こうした 取り組みの成果としてシステムキッチンにおける当社の業界シェ

アは確実に高まり、なかでも高級タイプ(当社ではS.S.およびクリ ンレディ)では、2008年3月期の13.9%を底に回復が進み、 2011年3月期には25.3%まで上昇、当第2四半期累計期間にお いては震災の影響下でありながら19.1%と健闘を見せておりま す。この立役者となったのが、フルモデルチェンジを行った「新ク リンレディ」の躍進でした。

 第二に、リフォーム市場の顕在化は未だ不十分な状況にあるも のの、新設住宅市場が堅調に推移するなど、市場環境が良好で あったことがあげられます。新設住宅着工戸数の推移を見ます と、震災が発生した2011年3月をはさんで、2010年6月以降 15ヵ月連続で前年同月比プラスを継続しております。

 なお、当第2四半期累計期間は大幅な減収のなかで営業赤字に 転落することなく連結営業利益5億20百万円を計上することが できました。これは、収益体質の強化に向けて構造変革に取り組ん できた効果が発揮されたものと自負しております。

震災による被災を乗り越え、前期まで推し進めてきた経営

基本方針の追求を、全社一丸となって力強く再開してまいります。

 当社は、5月末の主要商品の受注/生産再開と、6月1日の「新クリンレディ」 発売を期して、「いまこそキッチンから、笑顔をつくろう」という宣言のもと、前 期まで推し進めてきた経営基本方針を追求する取り組みを再開いたしました。  その経営基本方針とは、

経営の徹底的強化・高度化により、ザ・キッチンカンパニーを確立する というものです。当社グループの強みは、キッチンを中心とした水まわり商品 における一歩先を行く開発力・提案力であり、これは同時に、お客さまが当社グ ループに期待するところでもあります。だからこそ、“The Kitchen Company” への邁進を続けていかねばならないと考えております。

 また、利益体質への変革の取り組みは、まだ終わったわけではございませ ん。景気の先行き不透明感が続くなかで、より良いモノをよりリーズナブルな 価格で求めようとする消費者の要望にお応えしていくためには、損益分岐点を 少しでも押し下げる努力を続け、強靭な利益体質を築き上げていくことが不可 欠です。

 当社グループは今後、この経営基本方針の追求に、気持ちも新たに、全社一 丸となって取り組んでまいります。

■ 四半期別の売上高の推移(連結) ■ 新設住宅着工戸数の推移

(百万円)

1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q

代表取締役社長

井上 強一

7月 8月 9月 10月11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

(千戸) (%)

■ 新設住宅着工戸数

前年同月比 出典:国土交通省 建築着工統計調査報告

ごあいさつ

東日本大震災から半年以上が経過した今もなお、 被災地では復旧・復興の活動が続いており、

改めて被災地の皆さまには、お見舞い申し上げますとともに、 一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

お陰さまをもちまして、全シリーズ商品の受注/生産が可能に…

 震災の影響により受注を停止してから再開にいたるまで の間、お客さまには、お約束通り商品をお届けすることが できず、大変ご迷惑をおかけいたしました。また、株主の皆 さまにも大変ご心配をおかけしました。心よりお詫び申し 上げます。

 お陰さまをもちまして、2011年8月22日(月)には、受 注停止を継続していた一部商品につきましても受注/生産 を開始することができました。

 多くの皆さまからご支援を賜りましたこと、心より感謝 申し上げます。

【完全復旧までの経緯】 (2011年3月11日∼8月22日) 3月11日から約1ヵ月間 : 震災の影響により操業を停止

4月11日∼ : 一部商品から段階的に受注を再開

5月末∼ : システムキッチンおよびシステムバスルーム等 主要商品の受注/生産が可能に

8月22日∼ : 受注停止を継続していた一部のキッチン シリーズについても生産準備が整い、 全シリーズ商品の受注/生産が可能に

9月

(4)

■ 新企業理念

創業者理念「五心」

一、創業の心 一、親愛の心 一、創意の心 一、技術の心 一、使命の心

創業者理念

「五心」

企業理念

「家族の笑顔を創ります」

行動理念

1.私たちは、心豊かな食・住文化を創ります 2.私たちは、公正で誠実な企業活動を貫きます 3.私たちは、自らの家族に誇れる企業を創ります

事業としては「キッチンダントツNo.1」をめざす お客様に対しては「キッチンの代名詞」としての評判をつくる

活動方針 新ブランドステートメント キッチンから、笑顔をつくろう

クリナップの企業理念

クリナップは、創業60周年(2009年10月) を契機に、『第二の創業』に向けた新たな一歩を 踏み出しております。

上記三つの理念(創業者理念・企業理念・行動理念)に 根ざした強い人材・組織・事業を育成することにより、 経 営を 強 化 / 高 度 化し、“The Kitchen Company” を確立します。

 株主の皆さまには日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。  当社グループは、前期末に発生した東日本大震災により主力工場が被災 し、ライフラインが長期にわたって寸断された影響を受け、主要商品の受 注/生産の回復に5月末までを要することとなりました。そのため、上半期 の3分の1の期間(4月∼ 5月)は、お客さまの需要にお応えすることがで きませんでした。

 また、当期の成長を加速させる大きな材料として準備を進めていた「新 クリンレディ」は、5月の発売予定に約1ヵ月の遅延が生じました。しかし ながら、復旧を急ぎ「新クリンレディ」の発売に漕ぎつけた6月1日より、全 社一丸となって攻めの営業へと転じてまいりました。お陰さまで「新クリン レディ」の受注高はフルモデルチェンジ前に比べ毎月2 ∼ 3割増しの水準 で推移し、多くのお客さまのご支持を頂戴いたしております。

 こうした取り組みの結果、第2四半期累計期間の連結業績は減収減益を 余儀なくされましたが、四半期ごとの推移をみますと、第1四半期こそ震 災の影響により大きく業績を落としたものの、第2四半期には前年同期を 上回る実績を上げることができました。

 この急速な回復は、当社グループだけで成し得たことではございませ ん。復旧活動のなかで、多くの方々からのご協力、そしてご声援を頂戴い たしましたことが、当社グループ社員への力強い励みとなった結果です。  頂戴いたしましたご声援にお応えしていくためにも、当社グループは、 今後、前期まで推し進めてきた成長戦略を再スタートさせ、企業価値の向 上を図ってまいります。

 引き続き、株主の皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。

株主の皆さまへ

これまでのクリナップの取り組みが市場で再評価を高めていること、

新設住宅市場が堅調に推移していることなどが、当第2四半期累計期間の業績の下支えとなりました。

T o O u r S h a r e h o l d e r s

株主の皆さまへ

当上半期は、震災の影響を大きく受けましたが、

5月末には体制の立直しをほぼ完了し、

急速な回復を見せております。

クリナップは宣言します

「いまこそキッチンから、笑顔をつくろう」

2012年3月期第2四半期累計期間の 連結決算ハイライト

売上高は、震災の影響から4 ∼ 5月に 主要商品の受注/生産休止があったものの、 6月以降に急速な回復を見せ、前年同期比 8.8%減にとどめることができました。

営業利益は、減収により、

前年同期比72.2%減となりました。

四半期純利益は、災害による 損失4億30百万円もあり、 純損失1億49百万円となりました。

感謝の気持ちをお伝えするために、専業であるキッチンのご提供にさらに専念

 主要商品の受注/生産が可能となるまでの約2ヵ月半、当 社は全社一丸となって復旧にあたりました。そしてこの間、 数え切れない心のこもったご支援やご声援を頂戴し、企業 として皆さまとの信頼関係の大切さや、ブランドメッセージ である「キッチンから、笑顔をつくろう」の重みを心に刻み ました。

 家族が家族として笑顔あふれる生活を共に送ること、当 たり前のことですが、これこそが幸せの原点であると再認 識いたしました。そして、その幸せな暮らしの中心にキッチ

ンがあるのだということも再認識いたしました。

 皆さまからいただいたご支援に応えて、クリナップらし く感謝の気持ちをお伝えするためには、専業であるキッチ ンをご提供して、皆さまに喜んでいただくことが一番だと 考えております。

 6月1日に発信いたしました「いまこそキッチンから、笑 顔をつくろう」という宣言は、前述の深い認識から生まれた ものですが、今後の当社の重要な理念の一つとして、全社 員で共有して受け継いで行く所存です。

 連結売上高の推移を四半期別に見ますと、東日本大震災が発生 した2011年3月期の第4四半期と、その直後の当期(2012年3 月期)第1四半期が大きく落ち込みました。しかし、受注/生産体制 を、5月末に主要商品について、8月下旬には全商品ラインについ て復旧を完了させたことを受け、当第2四半期会計期間には前年 同期比3.1%増の279億33百万円を計上することができました。  この急速な回復の背景には、主に2つの要因があると考えてお ります。

 第一に、これまでのクリナップの取り組みが市場で高く再評価 され、それが業績急回復の大きな下支えとなったものです。当社 は、この数年間、「お客さま目線からの経営」を標榜し、専業メー カーならではの商品づくりと商品ラインナップの再構築、新たな 販路拡大と信頼関係の強化、食・住をテーマとしたコミュニケー ション施策の展開など、あらゆる面で「お客さま目線」に立った体 制の見直しと施策の立案・実行に注力してまいりました。こうした 取り組みの成果としてシステムキッチンにおける当社の業界シェ

アは確実に高まり、なかでも高級タイプ(当社ではS.S.およびクリ ンレディ)では、2008年3月期の13.9%を底に回復が進み、 2011年3月期には25.3%まで上昇、当第2四半期累計期間にお いては震災の影響下でありながら19.1%と健闘を見せておりま す。この立役者となったのが、フルモデルチェンジを行った「新ク リンレディ」の躍進でした。

 第二に、リフォーム市場の顕在化は未だ不十分な状況にあるも のの、新設住宅市場が堅調に推移するなど、市場環境が良好で あったことがあげられます。新設住宅着工戸数の推移を見ます と、震災が発生した2011年3月をはさんで、2010年6月以降 15ヵ月連続で前年同月比プラスを継続しております。

 なお、当第2四半期累計期間は大幅な減収のなかで営業赤字に 転落することなく連結営業利益5億20百万円を計上することが できました。これは、収益体質の強化に向けて構造変革に取り組ん できた効果が発揮されたものと自負しております。

震災による被災を乗り越え、前期まで推し進めてきた経営

基本方針の追求を、全社一丸となって力強く再開してまいります。

 当社は、5月末の主要商品の受注/生産再開と、6月1日の「新クリンレディ」 発売を期して、「いまこそキッチンから、笑顔をつくろう」という宣言のもと、前 期まで推し進めてきた経営基本方針を追求する取り組みを再開いたしました。  その経営基本方針とは、

経営の徹底的強化・高度化により、ザ・キッチンカンパニーを確立する というものです。当社グループの強みは、キッチンを中心とした水まわり商品 における一歩先を行く開発力・提案力であり、これは同時に、お客さまが当社グ ループに期待するところでもあります。だからこそ、“The Kitchen Company” への邁進を続けていかねばならないと考えております。

 また、利益体質への変革の取り組みは、まだ終わったわけではございませ ん。景気の先行き不透明感が続くなかで、より良いモノをよりリーズナブルな 価格で求めようとする消費者の要望にお応えしていくためには、損益分岐点を 少しでも押し下げる努力を続け、強靭な利益体質を築き上げていくことが不可 欠です。

 当社グループは今後、この経営基本方針の追求に、気持ちも新たに、全社一 丸となって取り組んでまいります。

■ 四半期別の売上高の推移(連結) ■ 新設住宅着工戸数の推移

30,000 -

25,000 -

20,000 -

15,000 -

10,000 -

5,000 -

0 -

(百万円)

1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 23,099

25,382 25,122 25,238 23,892

27,09028,494

21,373 18,545

27,933

代表取締役社長

井上 強一

7月 8月 9月 10月 2009年

11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 2010年

11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 2011年

100

40

20

0 60 80

(千戸) (%)

■ 新設住宅着工戸数

前年同月比

-32.1 -38.3 -37.0

-27.1 -19.1-15.7

-8.1 -9.3 -2.4

0.6

-4.6 65

59 61

67 68 69 64

56 65 66

59 出典:国土交通省 建築着工統計調査報告

ごあいさつ

東日本大震災から半年以上が経過した今もなお、 被災地では復旧・復興の活動が続いており、

改めて被災地の皆さまには、お見舞い申し上げますとともに、 一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

お陰さまをもちまして、全シリーズ商品の受注/生産が可能に…

 震災の影響により受注を停止してから再開にいたるまで の間、お客さまには、お約束通り商品をお届けすることが できず、大変ご迷惑をおかけいたしました。また、株主の皆 さまにも大変ご心配をおかけしました。心よりお詫び申し 上げます。

 お陰さまをもちまして、2011年8月22日(月)には、受 注停止を継続していた一部商品につきましても受注/生産 を開始することができました。

 多くの皆さまからご支援を賜りましたこと、心より感謝 申し上げます。

【完全復旧までの経緯】 (2011年3月11日∼8月22日) 3月11日から約1ヵ月間 : 震災の影響により操業を停止

4月11日∼ : 一部商品から段階的に受注を再開

5月末∼ : システムキッチンおよびシステムバスルーム等 主要商品の受注/生産が可能に

8月22日∼ : 受注停止を継続していた一部のキッチン シリーズについても生産準備が整い、 全シリーズ商品の受注/生産が可能に

2010年3月期 2011年3月期 2012年3月期

9月

(5)

■ 新企業理念

創業者理念「五心」

一、創業の心 一、親愛の心 一、創意の心 一、技術の心 一、使命の心

創業者理念

「五心」

企業理念

「家族の笑顔を創ります」

行動理念

1.私たちは、心豊かな食・住文化を創ります 2.私たちは、公正で誠実な企業活動を貫きます 3.私たちは、自らの家族に誇れる企業を創ります

事業としては「キッチンダントツNo.1」をめざす お客様に対しては「キッチンの代名詞」としての評判をつくる

活動方針 新ブランドステートメント キッチンから、笑顔をつくろう

クリナップの企業理念

クリナップは、創業60周年(2009年10月) を契機に、『第二の創業』に向けた新たな一歩を 踏み出しております。

上記三つの理念(創業者理念・企業理念・行動理念)に 根ざした強い人材・組織・事業を育成することにより、 経 営を 強 化 / 高 度 化し、“The Kitchen Company” を確立します。

 株主の皆さまには日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。  当社グループは、前期末に発生した東日本大震災により主力工場が被災 し、ライフラインが長期にわたって寸断された影響を受け、主要商品の受 注/生産の回復に5月末までを要することとなりました。そのため、上半期 の3分の1の期間(4月∼ 5月)は、お客さまの需要にお応えすることがで きませんでした。

 また、当期の成長を加速させる大きな材料として準備を進めていた「新 クリンレディ」は、5月の発売予定に約1ヵ月の遅延が生じました。しかし ながら、復旧を急ぎ「新クリンレディ」の発売に漕ぎつけた6月1日より、全 社一丸となって攻めの営業へと転じてまいりました。お陰さまで「新クリン レディ」の受注高はフルモデルチェンジ前に比べ毎月2 ∼ 3割増しの水準 で推移し、多くのお客さまのご支持を頂戴いたしております。

 こうした取り組みの結果、第2四半期累計期間の連結業績は減収減益を 余儀なくされましたが、四半期ごとの推移をみますと、第1四半期こそ震 災の影響により大きく業績を落としたものの、第2四半期には前年同期を 上回る実績を上げることができました。

 この急速な回復は、当社グループだけで成し得たことではございませ ん。復旧活動のなかで、多くの方々からのご協力、そしてご声援を頂戴い たしましたことが、当社グループ社員への力強い励みとなった結果です。  頂戴いたしましたご声援にお応えしていくためにも、当社グループは、 今後、前期まで推し進めてきた成長戦略を再スタートさせ、企業価値の向 上を図ってまいります。

 引き続き、株主の皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。

株主の皆さまへ

これまでのクリナップの取り組みが市場で再評価を高めていること、

新設住宅市場が堅調に推移していることなどが、当第2四半期累計期間の業績の下支えとなりました。

株主の皆さまへ

Cleanup Corporation

当上半期は、震災の影響を大きく受けましたが、

5月末には体制の立直しをほぼ完了し、

急速な回復を見せております。

クリナップは宣言します

「いまこそキッチンから、笑顔をつくろう」

2012年3月期第2四半期累計期間の 連結決算ハイライト

売上高は、震災の影響から4 ∼ 5月に 主要商品の受注/生産休止があったものの、 6月以降に急速な回復を見せ、前年同期比 8.8%減にとどめることができました。

営業利益は、減収により、

前年同期比72.2%減となりました。

四半期純利益は、災害による 損失4億30百万円もあり、 純損失1億49百万円となりました。

感謝の気持ちをお伝えするために、専業であるキッチンのご提供にさらに専念

 主要商品の受注/生産が可能となるまでの約2ヵ月半、当 社は全社一丸となって復旧にあたりました。そしてこの間、 数え切れない心のこもったご支援やご声援を頂戴し、企業 として皆さまとの信頼関係の大切さや、ブランドメッセージ である「キッチンから、笑顔をつくろう」の重みを心に刻み ました。

 家族が家族として笑顔あふれる生活を共に送ること、当 たり前のことですが、これこそが幸せの原点であると再認 識いたしました。そして、その幸せな暮らしの中心にキッチ

ンがあるのだということも再認識いたしました。

 皆さまからいただいたご支援に応えて、クリナップらし く感謝の気持ちをお伝えするためには、専業であるキッチ ンをご提供して、皆さまに喜んでいただくことが一番だと 考えております。

 6月1日に発信いたしました「いまこそキッチンから、笑 顔をつくろう」という宣言は、前述の深い認識から生まれた ものですが、今後の当社の重要な理念の一つとして、全社 員で共有して受け継いで行く所存です。

 連結売上高の推移を四半期別に見ますと、東日本大震災が発生 した2011年3月期の第4四半期と、その直後の当期(2012年3 月期)第1四半期が大きく落ち込みました。しかし、受注/生産体制 を、5月末に主要商品について、8月下旬には全商品ラインについ て復旧を完了させたことを受け、当第2四半期会計期間には前年 同期比3.1%増の279億33百万円を計上することができました。  この急速な回復の背景には、主に2つの要因があると考えてお ります。

 第一に、これまでのクリナップの取り組みが市場で高く再評価 され、それが業績急回復の大きな下支えとなったものです。当社 は、この数年間、「お客さま目線からの経営」を標榜し、専業メー カーならではの商品づくりと商品ラインナップの再構築、新たな 販路拡大と信頼関係の強化、食・住をテーマとしたコミュニケー ション施策の展開など、あらゆる面で「お客さま目線」に立った体 制の見直しと施策の立案・実行に注力してまいりました。こうした 取り組みの成果としてシステムキッチンにおける当社の業界シェ

アは確実に高まり、なかでも高級タイプ(当社ではS.S.およびクリ ンレディ)では、2008年3月期の13.9%を底に回復が進み、 2011年3月期には25.3%まで上昇、当第2四半期累計期間にお いては震災の影響下でありながら19.1%と健闘を見せておりま す。この立役者となったのが、フルモデルチェンジを行った「新ク リンレディ」の躍進でした。

 第二に、リフォーム市場の顕在化は未だ不十分な状況にあるも のの、新設住宅市場が堅調に推移するなど、市場環境が良好で あったことがあげられます。新設住宅着工戸数の推移を見ます と、震災が発生した2011年3月をはさんで、2010年6月以降 15ヵ月連続で前年同月比プラスを継続しております。

 なお、当第2四半期累計期間は大幅な減収のなかで営業赤字に 転落することなく連結営業利益5億20百万円を計上することが できました。これは、収益体質の強化に向けて構造変革に取り組ん できた効果が発揮されたものと自負しております。

震災による被災を乗り越え、前期まで推し進めてきた経営

基本方針の追求を、全社一丸となって力強く再開してまいります。

 当社は、5月末の主要商品の受注/生産再開と、6月1日の「新クリンレディ」 発売を期して、「いまこそキッチンから、笑顔をつくろう」という宣言のもと、前 期まで推し進めてきた経営基本方針を追求する取り組みを再開いたしました。  その経営基本方針とは、

経営の徹底的強化・高度化により、ザ・キッチンカンパニーを確立する というものです。当社グループの強みは、キッチンを中心とした水まわり商品 における一歩先を行く開発力・提案力であり、これは同時に、お客さまが当社グ ループに期待するところでもあります。だからこそ、“The Kitchen Company” への邁進を続けていかねばならないと考えております。

 また、利益体質への変革の取り組みは、まだ終わったわけではございませ ん。景気の先行き不透明感が続くなかで、より良いモノをよりリーズナブルな 価格で求めようとする消費者の要望にお応えしていくためには、損益分岐点を 少しでも押し下げる努力を続け、強靭な利益体質を築き上げていくことが不可 欠です。

 当社グループは今後、この経営基本方針の追求に、気持ちも新たに、全社一 丸となって取り組んでまいります。

■ 四半期別の売上高の推移(連結) ■ 新設住宅着工戸数の推移

(百万円)

1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q

代表取締役社長

井上 強一

7月 8月 9月 10月 2009年

11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 2010年

11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 2011年

(千戸) 40.0

0.0

-20.0

-40.0 20.0

(%)

■ 新設住宅着工戸数

前年同月比

0.6 4.3

20.4 17.7

6.4 6.8 7.5 2.7

10.1 2.4 68 68

71 71

71 72 74 66 62

0.3 66

6.4 63

5.8 72

83 14.0

81

63 64 出典:国土交通省 建築着工統計調査報告

ごあいさつ

東日本大震災から半年以上が経過した今もなお、 被災地では復旧・復興の活動が続いており、

改めて被災地の皆さまには、お見舞い申し上げますとともに、 一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

お陰さまをもちまして、全シリーズ商品の受注/生産が可能に…

 震災の影響により受注を停止してから再開にいたるまで の間、お客さまには、お約束通り商品をお届けすることが できず、大変ご迷惑をおかけいたしました。また、株主の皆 さまにも大変ご心配をおかけしました。心よりお詫び申し 上げます。

 お陰さまをもちまして、2011年8月22日(月)には、受 注停止を継続していた一部商品につきましても受注/生産 を開始することができました。

 多くの皆さまからご支援を賜りましたこと、心より感謝 申し上げます。

【完全復旧までの経緯】 (2011年3月11日∼8月22日) 3月11日から約1ヵ月間 : 震災の影響により操業を停止

4月11日∼ : 一部商品から段階的に受注を再開

5月末∼ : システムキッチンおよびシステムバスルーム等 主要商品の受注/生産が可能に

8月22日∼ : 受注停止を継続していた一部のキッチン シリーズについても生産準備が整い、 全シリーズ商品の受注/生産が可能に

2010年3月期 2011年3月期 2012年3月期

9月 21.2

-10.8

(6)

T o p i c s

主なトピックス

 クリンレディはこれまで、累計120万セット以上と業界No.1の販売実績を誇る、 主力商品の一つです。当社はこれをフルモデルチェンジし、2011年6月1日より 販売を開始しました。従来木製であったキャビネットをステンレス新素材(レアメ タルを約46%削減)とし、かつ解体しやすいシンプルな設計とすることで、限りな くリサイクル可能な商品とするなど、キッチン専業メーカーとしての粋を注ぎこん でおります。お陰さまで発売以来、フルモデルチェンジ前のクリンレディの前年同 月実績に対し、20%以上プラスの販売実績を続けております。

 クリナップが運営する 一般消費者向け会員組織

「Dreamia Club(ドリーミ アクラブ)」では、食に関す る様々な活動の一つとし て、自宅で料理教室を主宰 しているサロネーゼの皆 さ ん の コ ミ ュ ニ テ ィ

「Dreamiaサロン」を展開 しています。

 このサロネーゼの皆さ んを対象に、一斉アンケー トならびに全国13ヵ所で のインタビュー取材を行 いました。そこで得た上質 な暮らしのアイデアを、日

本初のサロネーゼ白書『サロネーゼになりませんか?∼キッチンから 幸せになる おいしい生き方・暮らし方∼』(出版元:祥伝社)として、 2011年4月20日に出版しました。

新 商 品

食と住に深く係わるクリナップとして、一般消費者とのコミュニケーション活動を重視 6月に発売した「新クリンレディ」が、

大きな支持を得て順調に売上を拡大

 2011年5月 よ り、当 社 ホ ー ム ペ ー ジ に

「ユーザーサポート」ページを開設しました。  このページから「お客さま登録」を行うこと で、お客さま専用の「マイページ」を無料で利 用することができます。

「マイページ」では、右のような様々な機能が 利用可能となっております。その他、これまで お客さまからいただいた様々な質問に対する 回答(FAQ)を、お客さまの目的や製品カテゴ リー毎に整理して、検索しやすくしております ので、是非ご利用ください。

ウ ェ ブ ・ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン お客さまの“スマイルライフ”を末永くお手伝いするために、

『ユーザーサポート』ページを開設

「 食 ・ 住 」文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン

クリンレディの販売実績 前年同月比増減率の推移 (%)

「マイページ」で

利用可能な主な機能 クリナップハートフルとは…

オンラインショッピングの確認

お気に入り商品の登録

修理依頼履歴やリフレッシュサービス 依頼履歴の確認

サービスの申込みや修理依頼

・交換部品や消耗品の購入

・クリーニングサービスや機器交換など 40 30 20 10

0 6月 7月 8月 9月

Dreamia Clubが日本初のサロネーゼ白書

『サロネーゼになりませんか?』を出版

 クリナップの特例子会社・クリナップハートフ ル株式会社は、2011年10月4日より、障がい者 自身が作ったWebサイトを公開しております。  障がいを持つ社員が、健常者と共に働く姿や メッセージが掲載されております。ぜひ一度ご覧 ください。

 同社の目的は、障がいを持つ社員が社会 的に「自律」でき、健常者と障がいを持つ社 員とが「共生」できる会社を創ることです。  社員は30名。うち障がい者は24名。様々 な障がいを持った社員が、クリナップグルー プの給与計算、データ入力やキッチンレイア ウト作成(CAD)、クリナップ本社ビルや区営 公園の清掃業務などを実施しております。

障がい者が手づくりで作ったWebサイトを公開

C S R 関 連 クリナップハートフル株式会社

 2009年から毎年実施している寄付講座「キッチンから笑顔をつくる 料理アカデミー」を、聖徳大学のご協力のもと、今年も開催していきます。  2011年10月から2012年3月にかけ毎月1回・全6回の開催で、郷土 料理・美学・科学・健康・安全・食育など多彩な切り口から、食に関する講 義と調理実習を行います(受講料無料)。

 開催にあたり参加者を募集した結果、募集人数26名に対して200名 を超えるご応募をいただきました(既に募集は終了)。

『キッチンから笑顔をつくる料理アカデミー」を

今年も開催。200名を超える応募者から26名の受講者を抽選で決定

サロネーゼ白書

第1回「食と文化」

(10月7日開催) 講師 龍崎 英子 先生

http://cleanup.jp/cs/ http://cleanup.jp/heartful/

キッチンは、

ステンレスエコキャビネットの時 代へ

(7)

主なトピックス

Cleanup Corporation

 クリンレディはこれまで、累計120万セット以上と業界No.1の販売実績を誇る、 主力商品の一つです。当社はこれをフルモデルチェンジし、2011年6月1日より 販売を開始しました。従来木製であったキャビネットをステンレス新素材(レアメ タルを約46%削減)とし、かつ解体しやすいシンプルな設計とすることで、限りな くリサイクル可能な商品とするなど、キッチン専業メーカーとしての粋を注ぎこん でおります。お陰さまで発売以来、フルモデルチェンジ前のクリンレディの前年同 月実績に対し、20%以上プラスの販売実績を続けております。

 クリナップが運営する 一般消費者向け会員組織

「Dreamia Club(ドリーミ アクラブ)」では、食に関す る様々な活動の一つとし て、自宅で料理教室を主宰 しているサロネーゼの皆 さ ん の コ ミ ュ ニ テ ィ

「Dreamiaサロン」を展開 しています。

 このサロネーゼの皆さ んを対象に、一斉アンケー トならびに全国13ヵ所で のインタビュー取材を行 いました。そこで得た上質 な暮らしのアイデアを、日

本初のサロネーゼ白書『サロネーゼになりませんか?∼キッチンから 幸せになる おいしい生き方・暮らし方∼』(出版元:祥伝社)として、 2011年4月20日に出版しました。

新 商 品

食と住に深く係わるクリナップとして、一般消費者とのコミュニケーション活動を重視 6月に発売した「新クリンレディ」が、

大きな支持を得て順調に売上を拡大

 2011年5月 よ り、当 社 ホ ー ム ペ ー ジ に

「ユーザーサポート」ページを開設しました。  このページから「お客さま登録」を行うこと で、お客さま専用の「マイページ」を無料で利 用することができます。

「マイページ」では、右のような様々な機能が 利用可能となっております。その他、これまで お客さまからいただいた様々な質問に対する 回答(FAQ)を、お客さまの目的や製品カテゴ リー毎に整理して、検索しやすくしております ので、是非ご利用ください。

ウ ェ ブ ・ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン お客さまの“スマイルライフ”を末永くお手伝いするために、

『ユーザーサポート』ページを開設

「 食 ・ 住 」文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン

クリンレディの販売実績 前年同月比増減率の推移 (%)

「マイページ」で

利用可能な主な機能 クリナップハートフルとは…

オンラインショッピングの確認

お気に入り商品の登録

修理依頼履歴やリフレッシュサービス 依頼履歴の確認

サービスの申込みや修理依頼

・交換部品や消耗品の購入

・クリーニングサービスや機器交換など 40 30 20 10

0 6月 7月 8月 9月

Dreamia Clubが日本初のサロネーゼ白書

『サロネーゼになりませんか?』を出版

 クリナップの特例子会社・クリナップハートフ ル株式会社は、2011年10月4日より、障がい者 自身が作ったWebサイトを公開しております。  障がいを持つ社員が、健常者と共に働く姿や メッセージが掲載されております。ぜひ一度ご覧 ください。

 同社の目的は、障がいを持つ社員が社会 的に「自律」でき、健常者と障がいを持つ社 員とが「共生」できる会社を創ることです。  社員は30名。うち障がい者は24名。様々 な障がいを持った社員が、クリナップグルー プの給与計算、データ入力やキッチンレイア ウト作成(CAD)、クリナップ本社ビルや区営 公園の清掃業務などを実施しております。

障がい者が手づくりで作ったWebサイトを公開

C S R 関 連 クリナップハートフル株式会社

 2009年から毎年実施している寄付講座「キッチンから笑顔をつくる 料理アカデミー」を、聖徳大学のご協力のもと、今年も開催していきます。  2011年10月から2012年3月にかけ毎月1回・全6回の開催で、郷土 料理・美学・科学・健康・安全・食育など多彩な切り口から、食に関する講 義と調理実習を行います(受講料無料)。

 開催にあたり参加者を募集した結果、募集人数26名に対して200名 を超えるご応募をいただきました(既に募集は終了)。

『キッチンから笑顔をつくる料理アカデミー」を

今年も開催。200名を超える応募者から26名の受講者を抽選で決定

サロネーゼ白書

第1回「食と文化」

(10月7日開催) 講師 龍崎 英子 先生

http://cleanup.jp/cs/ http://cleanup.jp/heartful/

キッチンは、

ステンレスエコキャビネットの時 代へ

(8)

C o n s o l i d a t e d F i n a n c i a l H i g h l i g h t s / C o n s o l i d a t e d S e g m e n t I n f o r m a t i o n

連結ハイライト情報/連結部門別情報

売上高 営業利益 経常利益

四半期(当期)純利益(損失:△) 総資産

純資産

46,478 520 433 149 81,516 51,560

連結財務ハイライト 第59期第2四半期累計期間の営業概況

厨房部門 浴槽・洗面部門 その他 合計

39,151 9,608 2,223 50,982 部門別売上高 (連結)

2012年3月期2Q累計

第59期2Q累計

48,482 1,362 1,278 1,134 75,902 51,675

2010年3月期2Q累計

第57期2Q累計

98,843 1,840 1,679 2,104 76,289 52,459

2010年3月期

第57期

50,982 1,874 1,760 1,249 78,456 53,265

2011年3月期2Q累計

第58期2Q累計

2011年3月期2Q累計

第58期2Q累計

78,501 17,885 4,464 100,851

2011年3月期

第58期

34,688 9,492 2,296 46,478

2012年3月期2Q累計

第59期2Q累計

市場環境

厨房部門の主な商品

 当第2四半期連結累計期間の日本経済は、東日本大 震災によって打撃を受けたサプライチェーンの復旧に より、企業の生産活動に回復傾向が見られる一方、電力 不足や欧米の財政不安による円高や株価低迷等により 雇用や所得環境は依然として好転せず、不透明な状況 で推移いたしました。

 住宅設備機器業界におきましては、政府による住宅 政策や低位安定する住宅ローン金利に支えられ、新設 住宅着工戸数は大きく前年を上回り、回復傾向を維持 しました。

第59期第2四半期累計期間の部門別の状況

 部門別にみますと、震災による受注停止の影響もあ り、厨房部門では、システムキッチン「S. S.」は数量、金 額とも2割超の減、「クリンレディ」は数量、金額とも微 減、「ラクエラ」は数量、金額とも増加となりました。こ の結果、厨房部門の売上高は前年同期比11.4%減の 346億88百万円となりました。

 浴槽・洗面部門では、システムバスルーム「アクリア バス」は数量、金額とも減、「hairo(はいろ)」は数量、金 額とも5割超の大幅増、洗面化粧台は数量、金額とも減 少いたしました。この結果、浴槽・洗面部門の売上高は 前年同期比1.2%減の94億92百万円となりました。 浴槽・洗面部門の主な商品

浴槽・洗面部門

9,492

百万円 20.4% その他

2,296

百万円 5.0%

厨房部門

34,688

百万円 74.6%

(百万円)

(百万円)

100,851 2,876 2,590 257 75,146 51,942

2011年3月期

第58期

業績・成果

 このような中で当社グループは、2011年6月、シス テムキッチン「クリンレディ」をフルモデルチェンジ し、清潔・長寿命・ECOを実現した『ステンレスエコ キャビネット』を標準装備して発売いたしました。ま た、8月には、震災により受注停止を継続していた一部 のキッチンシリーズにつきましても生産準備が整い、 全シリーズ商品の受注、生産が可能となりました。  販売面では、全国102ヵ所のショールームを活用した 新商品フェアを実施し、当社の会員登録制組織「水まわ り工房」加盟店との連携も深めながら、需要の獲得に努

めてまいりました。

 生産面では、引き続きVE活動を推進し、原価低減に 努めました。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は 前年同期比8.8%減の464億78百万円となりまし た。利益面では経費の増加を抑制したものの、減収によ り営業利益は5億20百万円(前年同期比72.2%減)、 経常利益は4億33百万円(同75.4%減)、災害による 損失もあり、四半期純損失は1億49百万円(前年同期 は四半期純利益12億49百万円)となりました。

*VE活動: VE(Value Engineering)は、商品・サービスの期待される機能・価格を最低コストで確実に達成するための技術であり、VE活動は生産の現場 におけるVE実現に向けた取り組み。

高級品クラスのシステムキッチン「S.S.」シリーズ、中・高級品クラスの

「クリンレディ」シリーズ、普及品クラスの「ラクエラ」、マンション向けシステ ムキッチン、セクショナルキッチン等で構成されております。

中・高級品クラスのシステムバスルーム「アクリアバス」、普及品クラスの

「hairo(はいろ)」等の浴槽関連商品と、洗面化粧台等で構成されております。

第59期2Q累計

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6月 7月 8月 10月 11月 5月.

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